次進塾メイン講師の武沢です。後継者でも起業家志望でも、ほとんどの方は、経営者になる前に色々な方法で経営を勉強しておられるかと思います。

これは真面目で責任感の強い方であればあるほどそうで、経営に関する本を読む、セミナーに参加する、2代目であれば先代の創業社長の背中を見ながら現場で学ぶ(盗む?)・・・など、自分なりにできる範囲で経営に関する知識を身につけようと、一生懸命に努力を重ねています。

しかし、そのようにして得た知識やノウハウは、いざ経営者としての立場に立たされた時、ほとんど使える知識として自分の中に残っていないものなのです。

なぜでしょうか?

4〜5年で組織を動かす力は変わってしまう

書籍やセミナー、先代のやり方を見て覚える、それは一時は有効です。

しかし組織は定期的に今までのやり方を捨てて、その時点で最適と思われる物に衣替えをしなければなりません。そうしないと、不要な物を捨てられないため、新しいことを始められないからです。

ドラッカーは、書籍『プロフェッショナルの条件』の中で以下の様に述べています。

組織は、製品、サービス、プロセス、技能、人間関係、社会関 係、さらには組織自らについてさえ確立されたもの、習慣化されたもの、馴染みのもの、心地よいものを体系的に破棄する仕組みをもたなければならない。要するに組織は、絶えざる変化を求めて組織されなければならない。新しい組織社会では、知識を有するあらゆる者が、4〜5年おきに新しい知識を仕入れなければならない。

絶えざる変化を求めて体系的に破棄する」ということは、何らかの基準に合致したらやめる、または、時期が来たらやめる、ということを前もって決めておき、それを愚直に守らねばならないということです。

たとえば「生産性が1,000万を二年連続で下回った事業(部門)はその翌年に撤退する」とか「事業部損益が2期連続赤字の場合は、理由のいかんにかかわらず即刻撤退する」などと決め、守るのです。

「エクセレントへの道は、いますぐ、エクセレントではないことをすべてやめることだ」というのは、そういうことであるし、「体系的に破棄する仕組みをもたなければならない」ということの実践型がこういうことなんです。

このようにして「やめる」「破棄する」ことによってスペースが空く。そこに生産性や収益性の高い仕事を導入する。それが生産性向上に直結する経営術です。

まずこれが大事です。

衣替えをする時には、自分で産み出す力が必要

経営のやりかたを我流で、あるいはただ見よう見まねで真髄を押さえずに表面的なやり方だけを真似してやってきた経営者は、 この定期的な衣替えの時につまづきます

なぜなら、何も自分では産み出せないからです。自分の事業としっかりと向き合い、適切なコーチングの元でまずは根本的な知識をインプットする。その知識は、表層的な物ではなく、自分で歩き・生み出せる力となる物である。そのプロセスを踏んでいる事が必要です。

自分なりに学ぶことに限界がある、それはこのことが大きい。また、我流だとどうしても他の人の意見を取り入れることができずらくなるので、それもいけません。現代の経営に必要な情報は非常に幅広いですから、リーダーシップを持った上で、幅広く意見を吸い上げることが重要だからです。

今、会社を継ぐなどの予定がある、起業の予定があるなどで勉強中の方はここに注意して下さい。くれぐれもノウハウコレクターにならないように。必要なのは経営者としての地力です。

そこを鍛えるのが経営次進塾です、ご興味のある方はぜひご覧下さい。